法政大学国際高等学校
31/37

29本校は前身の法政大学女子高等学校以来「真の自由と自主性」を追求してきました。細かな規則がなくても、教員からの指導がなくても、生徒自身で「何がして良いことか」「何がしてはいけないことか」を判断し、行動を律していける「自主規律の精神」を大切にしてきました。30年以上にわたる長い生徒会の取り組みによって、いわゆる「校則」にあたる「服装規定」「日常生活の諸注意」は最低限のものになっています。普段の学校生活では、自由に「学校生活に適した服装」(私服)を着用しています。授業開始・終了を告げるチャイムもありません。教室移動時間や準備時間も含めて、自分自身でタイムマネジメントする習慣を身につけます。「自由」を支える責任を自覚し、生徒同士が、生徒と教員が真剣に話し合う伝統が明るく自由な校風を作り出しています。本校では1年次は中学校と同じように学級単位で授業が行われますが、自分で履修する授業を選択する2・3年次は生徒一人ひとりが異なる時間割で生活し、毎時間科目ごとに異なるメンバーで授業に参加します。2・3年次は30名程度の学年混合の「異学年クラスター」をベースに、週1回LHR(ロングホームルーム)が行われます。生徒会に関する取り組みはLHRの時間に、各クラスターの委員と議長団が中心となって話し合われます。各クラスターには教員がアドバイザーとして配置されています。アドバイザーは、いわゆる「担任」のように生活全般を「指導」するのでなく、生徒一人ひとりが個の自立をはかり、自主的に協同関係やネットワークを形成できるように、その活動を「支援」しています。教員組織には専門部署が設置され、各クラスターのアドバイザーと連携しながら、進路に関わることは進路支援部教員が、生徒会活動に関わることは生徒支援部教員が、留学等に関わることは国際部教員が、またスクールカウンセラーが配置されています。個々の生徒に応じたより専門的な援助を行っています。クラスター制教員はそれを「支援」するのが、本校の基本的な考え方です。高校生活の主人公は生徒一人ひとりです。生徒自身が自ら考え、責任を持って行動する、自由を支える「自主規律」の精神個々の選択に合わせた授業スタイルアドバイザー制学校生活

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る