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2024.08.02

「ミライのための平和プロジェクト」で対話型アート鑑賞をおこないました

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2024.08.02

「ミライのための平和プロジェクト」で対話型アート鑑賞をおこないました

 3年次生は地球市民教育の集大成として、学校設定科目「地球市民Ⅱ」を履修します。

 約20講座ある「地球市民II」一つである「ミライのための平和プロジェクト」では、8月初旬に実施する研究旅行(4泊5日)で訪れる広島や直島の美術館での対話型アート鑑賞の準備として、福島やヒロシマでの被害や汚染といのちについて描き続ける山内若菜さんにお願いして、7月19日に対話型鑑賞(*)を中心とするワークショップを行いました。

 今回は、約3m×9mの巨大な作品「賛歌 樹木」などをお持ちいただいて展示しました。「賛歌 樹木」は、広島の被爆樹木に着想を得た奥行きと迫力がある作品で、今年4月には広島の旧日本銀行でも展示されました。あまり学校では見ることができない巨大なアート作品を前に、ことばにならない経験をなんとかことばにしようとする時の、高校生たちの感性やまなざしのみずみずしさが印象的でした。

 この科目を履修する生徒たちは、研究旅行で広島と瀬戸内の島々を巡り、原爆資料館や福山のホロコースト記念館で人類史における非人道を直視したうえで、広島市現代美術館、直島ベネッセハウスミュージアム、豊島美術館などで、アートとの対話を実践し、人間性とは何か、平和的なライフスタイルとは何か、それぞれの研究や制作を深めていく予定です。

 

*…対話型鑑賞(Visual Thinking Strategies: VTS)とは、ニューヨーク近代美術館(MOMA)で始まった手法です。対話を通じて作品の理解を深め学生の観察力や批判的思考を育むことを目的とするこの手法は、今では数多くの教育現場で実践されています。

対話型アート鑑賞

対話型アート鑑賞

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