３年間の地球市民教育の集大成であり、約20講座が開講されている学校設定科目「地球市民Ⅱ」の一つ、「ミライのための平和プロジェクト」を履修する3年次生が、8月2日～6日、広島と瀬戸内海の島々での4泊5日の研究旅行に参加しました。

　この研究旅行では、原爆資料館、広島市現代美術館、ホロコースト記念館、ベネッセハウスミュージアム、豊島美術館などを訪問しました。前半では、人類史上初めて核兵器が民衆に使われた広島で「こうなってはいけない」非人道の世界を学んだ後、後半では、アートや自然、地域文化の価値に触れて、国籍や信条を超えて世界中から人が集う「こうあるべき」平和な世界についての考察を深めました。生徒たちは、資料やアートとの対話を通じて、<ことば>や仮想空間とは違うほんものの世界と対面し、自身を振り返る大切な時間を過ごしました。これから11月まで、生徒たちは卒業プロジェクトに取り組み、平和のための学びを継承していきます。

※本校では1970年代より、平和な社会の実現に主体的に関わるための広島研究旅行を行っています。