学校設定科目「地球市民Ⅱ」の講座の一つ、「純喫茶のエチカ」を受講する3年次生が、8月5日～8日、神戸と京都での3泊4日の研究旅行に参加しました。

　神戸珈琲本社工場では、富士珈機社製の国内最大の直火式焙煎機での焙煎過程を見学するとともに、豆の輸入販路に関する現場の方々の経験知を学ぶことができました。UCC上島珈琲のご協力のもと、コロナ禍以降閉館が続いているUCCコーヒー博物館を今回特別に開館していただき、貴重な資料の数々を見ることができました。またUCCコーヒーアカデミー神戸校のご協力により、カッピング＆ブレンド体験セミナーを博物館内において体験させていただくこともできました。そのほか、神戸では三宮周辺での班別喫茶フィールドワークのほか、海外移住と文化の交流センターに赴き、学芸員の方から大正～昭和初期における日本の海外移住事業に関する貴重なお話を伺うことができました。京都では受講生が自律的に設計した経路での班別喫茶フィールドワークを行うとともに、宇治の上林三入本店三星園における16代目ご当主による講話と抹茶体験を経験させていただきました。

　本講座ではコーヒーという身近な事象をてがかりに、その周辺に存在する地球社会の持続可能性に関わる諸課題に気づき、それぞれが問を立てて検証、分析をしていくことを目指しています。神戸珈琲様、UCC上島珈琲様、神戸市海外移住と文化の交流センターの皆様、上林三入本店三星園様、本講座の研究旅行へのご協力、心より御礼申し上げます。