レポート
2022.09.08
2022.09.08
PBL「地球と私」ではマレーシア・ボルネオ島研修の代替プログラムとして、「対馬環境学習研修」を、8月29日~9月2日(4泊5日)で実施しました。
対馬では、現地の環境問題や地域活性化に取り組んでおられる「対馬グリーン・ブルーツーリズム協会」の協力を得て、大量のゴミが漂着する海岸の現状、海水温上昇による漁業への影響、対馬ヤマネコ保護活動と獣害対策、信仰と深く関わる森林保護の問題などについて考えてきました。その他、古代神話において「対馬」がもつ意味(「古事記」が語る神話と重なる、しかし別系統の神話の流れがあります)、国境の島・対馬が歴史的に背負ったさまざまな課題(白村江戦後・元寇襲来時対応、秀吉から家康の政策転換による朝鮮王朝との外交交渉、そして日清・日露戦における軍備対応等々)について、「知る」「考える」旅となりました。
対島研修の最後に、生徒各チームはそれぞれの研究課題テーマと結びつけて4日間のまとめを行いましたが、「対馬の人々はさまざまな課題を抱えながら、それでも楽しんで対策を練られている。机の上の資料だけでは見えなかったが、実際に足を運んで、直接話を聞いて、はじめて掴めたものがたくさんあった」という振り返りの言葉が、この研修旅行の成果を物語っています。
最後に福岡で1泊し、自由行動に。各チームは思い思いの場所で楽しんだのですが、対馬と福岡が抱えている問題のあまりの違いから、新たな課題を設定したチームも多かったようです。
最後になりましたが、対馬グリーン・ブルーツーリズム協会をはじめ、お世話になった対馬のみなさま、本当に勉強になりました。ありがとうございました。