「文化の源泉」は、古代の列島の文化がどのように形成されていったのか、周辺諸国との繋がり、神話に隠された意味など、主に『古事記』の分析を通じて考察しています。 
　講座では8月に3泊4日のフィールドワーク研修旅行を実施しました。 
　島根県出雲では出雲神話の足跡を辿り、奈良県橿原・飛鳥では古代王権成立の過程を探り、そして三重県伊勢では伊勢神宮を参拝しつつ、本宮に真に祀られる存在はなにかについて考えてきました。移動も多くかなりの強行軍でしたが、4日間を通じて、記紀が語る世界観をあらためて確認し、もう一方で、批判的に捉え返すという作業ができた、そんな研修旅行になったのではないかと思います。